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2007年12月30日 (日曜日)

新興市場

2007年の東京市場(日経225平均)は世界の主要取引所の中で唯一前年末の株価を割り込むという悲惨な結果で幕を閉じました。しかし、それ以上に気になるのは、言わば日本の未来の担い手の登竜門ともいえる新興市場が、2年連続の大幅な下落に終わったという現実です。

新興市場は、既に昨年の1月に起きたライブドア問題で致命的なダメージを受けけていましたので、今年は本格的な復活への予感(期待)も大きかったのですが、何とも空しい結末に終わってしまいました。秋口には一時回復するかに見えたこともありますが、どうも市場を活気だたせていたのは投機的な資金だったようですね。短期の値幅取りを狙う仕手筋のゲーム(ババ抜き)・・・・言葉は下品ですが、どうもそんな感じがしてます。新興市場には年金を含め大口の腰の座った資金が流入しているという観測もあり期待も大きかったのですが、肝心要の個人(の大半)が及び腰で、株価を押し上げるにはエネルギー不足だったようです。もともと新興市場は個人投資家の主戦場でしたが、ライブドアショックを機に、粉飾や会計不信や業績の下方修正等の連続で、市場には疑心暗鬼が蔓延してしまいました。その間にも多くの個人投資家が含み損を抱えたまま退場を余儀なくされているという話もたびたび耳にしたものです。もっともライブドアショックは某証券会社の掛け目ゼロ騒ぎが、火に油を注く結果となり事態を悪化させてしまったという経緯がありますし・・・・・東京地検が動いたことについても様々な見方がありますので、この辺は複雑なところです。それにしても上場企業自ら起こした前代未聞の事件で修羅場に落とされた市場が、再び投資家の信頼を取り戻すのはそう簡単なことではないようですね。

ちなみ前年の大納会終値との比較では、ジャスダック総合指数16.3%、ヘラクレス34.6%、東証マザース29.5%と、まるで大恐慌に巻き込まれたような下落(暴落)でした。

さらにピーク時から下落率を見ると、

ジャスダック総合指数 06/1/10 2860p 07/12/28  1730p ー39.5%

マザーズ               2708p          783p ー71.0%

ヘラクレス              1484p         1180p ー20.5%

ほぼ2年間で、何とも悲惨な状況です(新興市場バブルが崩壊したということでもありますが)。

こうして見るとマザーズの下落が顕著なのですが、ライブドアがあったマザーズが売り込まれ、他の市場を巻き込んでいったことが見て取れます。不祥事や会計問題が発覚したのはごく一部の企業だったのですが、総じて同じ土俵の狢的な扱い(新興企業は危ないというレッテル)を受けてしまったわけですね。これは企業や組織内部に於いて起きた不祥事でも同じですね。一部の人間の行為でもその企業全体のイメージとして定着してしまいがちですから・・・・・。

もっとも今年に関して言うなら、新興市場の復活を阻害した要因は、サブプライム問題の余波を受けての日本売り、そのものだったのでしょう。新興市場と言えど国内市場ですから、日経平均に引きづられぬ訳がありません。必ずしも連動はしませんが、それは米国市場と東京市場の関係のようなもので、どうしても大きな影響を受けてしまいます。厄介なのは、悪い局面においてはマイナーな方に過度の被害をもたらすということでしょう。NY市場が好材料で反発しても東京は2分の1しか反応せず、悪材料で下落すれば倍の反応、まるっきり本末転倒ですが、実際一年間のパフォーマンスの差は歴然としています。まるで本国と植民地のような、日本市場が米国のショックアブソーバーの役目を果たしているような理不尽な関係に見えましたね。(実際には本国で含み損が拡大した投資機関が日本株を保有する余裕がなくなったということでもありますね。)

当然、一部の証券のようにこの機に投じてショートで稼いだところもあるわけです。

新興市場も、日経平均が安定しているということが前提にあって買われるのは当然でしょう。国際優良銘柄が上場しているのは東証であって、その売買が日本市場の活況を推し量るバロメーターでもあるわけです。それは同時に日本経済に対する外国人(投資主体)の評価でもあるわけです。メジャーが売り込まれて相場が不安定な時に、マイナーな市場が買われるということもないように思うのです。まして、危機的なまでに低迷している状況においては。むしろ、マイナーが必要以上にとばっちりを受けてしまうという傾向にあるのではないでしょうか?ただ、中長期的な視点で投資を考えた時、むしろポジティブでいいのではないかと思うのです。散々叩かれ揉みくちゃにされフルイにかけられた今だからこそ、宝物を探すチャンスと言えるのですから。

今、世界を見渡した時、もっとも魅力のある株式市場は日本であると思っているのですが、・・・それは日本市場の60%以上を占有する外国人の都合で、企業のファンダメンタルズも無視され、徹底的に売られた結果、株価がかつてないほど割安になってしまったということです。日本経済は2003年の時点より遥かに安定し、企業の業績も良好です。にも拘わらず、指数的に見るとその時以下で放置され続けているのです。むろん、現時点ではマクロ的な不安は拭いきれていませんし、国内の景気もやや不透明な部分があります。それでも、世界の主要市場を見渡した時、最もリスクが小さい市場はどこかと言えば、それは日本市場である、と言っても過言ではないでしょう。

来年も過剰流動性は続くと思います。世界の資金は割安な市場を求めて徘徊します。世界が安定すれば、次の狙い目は日本・・・今の私にはどうしてもそうとしか思えないのです。

順番とすれば、メジャー(東証)が復活して次にマイナー(新興市場)ですが、その日は近いと思っています。

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