欧州はどうなっているのでしょう?
21日の米国市場はダウ、ナスダック共に小幅続伸(ダウは前日比7.8ドル高の11124ドル、ナスダックは4.3P高の2504P)しています。大手金融機関のモルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴ、ハイテクのアップル、大手コーヒーチェーンのスタバ、大手ファーストフードチェーンのマクドナルド等米国を代表する企業が揃って好決算・・・・その割に株価が伸び悩んだ感がありますが、原因は欧州のソブリン・リスクでした。以下、
21日の欧州主要市場はそろって反落。ギリシャに加え、ポルトガルのソブリンリスクが浮上しています。ギリシャが債務返済を繰り延べる可能性があるとの噂?が流れ、ギリシャ国債とドイツの10年債のスプレッドが拡大・・・これがポルトガル10年債にも波及と、何やらドミノ倒しのような様相ですが、さらにはIMFが世界経済の見通しの中で『ギリシャの財政危機は欧州で伝染する可能性がある』との見通しを示したことが発端のようです。・・・・・尚、欧州では21日から2週間に渡って、ギリシャを支援するための会議が開かれます。
原油は反落、金は続伸。商品市況はまちまち(銅、ニッケルは高い)。為替、今現在1ドル93円10銭台、1ユーロ124円70銭台、1ユーロ1.338ドル付近・・・・ユーロ安、ドル高が鮮明、ドル円は昨日と変わらずといったところです。
本日の東京市場
シカゴCME225先物が昨日の日経225先物の値を75円下回って11025円で引けています。米国市場がプラスで引けている割には売り込まれているようですが、やはりマクロ不安(欧州のソブリンリスク?)ということでしょうか?・・・・・ともかく売り先行で始まることは間違いなさそうです。昨日の日経平均は先物主導(ショートの踏み?)でハイテク、銀行、海運といったセクターを中心に大幅に反発していますが、本日は利益確定の売りに押されそうですね。
テクニカル的に見ると、昨日の日経平均は5日線25日線の上に出て?(微妙)、尚且つ窓空け小陽線(ながら)は19日に空けた窓を完全に埋めきり、非常に強いという印象を持っています(一方で、一昨日は118%まで下落した騰落レシオは昨日126.4%まで上昇)。ただ国内の決算発表が本格化するのはもう少し先で、株価を一段高にする材料に乏しいこと、外部環境が不安定で先行きが不透明であること等を考慮すると、一気に上値を追う展開にはなりにくいような気がします。大きく下押しされる可能性は低いまでも、内外の状況を眺めつつ、しばらくは日柄調整ということになるような気がします。
気になること
・今夜行われるオバマ大統領の演説・・・・・金融規制改革法案に対してどのような言及があるのか?ゴールドマン・サックスの収益の90%は投資銀行業務やトレーディング業務のようです(言わばデリバティブによる収益)、ここを狙い撃ちにされるようだとひと波乱ありそうです。
・欧州のソブリンリスクの行方・・・・何しろ、国内はもうじきGWですからね。欧州、実はかなりやばいのかな~と思ったり。まるで、あばら家の雨漏りのよう・・・・バケツより屋根の修復が必要なのですが、いろんな事情が入り組んでいて(寄り合い所帯ながら利害の調整が・・)できないんでしょうね。
・引き続き、外資系の動きに注目・・でしょう。
目先的なことで一喜一憂しない方がいいでしょう。余程のことがない限り、中期的に日本株は↑と思っています。ただ、短期筋が蜜を求めて右往左往ということがあるので振り回されがちですが・・・・・。今日は天気も雨ですじゃ。日々の気温の変化は、まるで東京市場(-_-メ)。・・・・外資系証券、寄り前・・・昨日の大幅買い越しに引き続き、今日も500万株の買い越しになりますた・・・」。
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